世界が称賛　シリア問題、プーチンの外交手腕が凄すぎると各方面から絶賛の声 「ウラジーミル・プーチンが立派な指導的政治家のように見えた」

プーチン、オバマ両氏は、もう少しで会談さえ持たないところだったが、部屋の片隅で身を寄せ合って20分ほど話したかと思えば、その直後には会話の内容について互いに矛盾することを話した。だが、舞台裏では、１つの計画を立てていた。

後に両大統領が明らかにしたところによると、ロシア政府首脳とオバマ氏は、シリアの化学兵器を国際管理下に置くという提案について議論したという。

９日には、したたかなセルゲイ・ラブロフ外相が、見たところ即席の発言だったジョン・ケリー米国務長官の言葉に飛びつき、化学兵器問題で外交的解決を模索する試みをよみがえらせた。

ロシア大統領は一挙に、シリアの暴君の擁護者として描かれる、いつも機嫌の悪い破壊者から一転して、和平の仲裁者かつ現実政治というゲームの達人にのし上がった。

さらに、プーチン氏は介入の正当性に異議を唱えるタイムリーで力強い論文をニューヨーク・タイムズ紙に寄せて、数日間の外交的成功を締めくくった。

「ロシアは最初から、シリア国民が自分たちの将来のための妥協策を立てられるよう、平和的な対話を提唱してきた。我々はシリア政府を守っているのではなく、国際法を守っているのだ」とプーチン氏は書いた。

現実的な外交と敵対意識を外交的チャンスに変えるプーチン氏の力は、米国も含む思わぬ方面から称賛された。

米国の評論家、パット・ブキャナン氏はフォックス・ニュースで「正直言って、この１週間は、ウラジーミル・プーチンが立派な指導的政治家のように見えた」と語った。

ユーラシア・グループのイアン・ブレマー会長は「（プーチン氏は）もう何年もなかった最良の日を経験した」とツイートした。

長文なので一部抜粋
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM1103E_R10C13A9000001/?dg=1

G20会場で颯爽と歩く皇帝ウラジーミル