「野菜ジュース」の成分は“満足感”だけ! 「1本で1日に必要な野菜」「濃縮還元」は詐欺!?
■消費者はもうちょっと疑問を持って!
野菜ジュース1本で、本当に「1日に必要な野菜」が取れるのか。コーヒーフレッシュはなぜカフェにタダで山盛りに置いてあるのか。
「消費者は疑問を持ってほしい」と安部司さんは忠告する。
かつて食品添加物の専門商社に勤務し、多種多様の食品添加物を加工食品業者に販売していた安部さんは、消費者が知らない加工食品の現場を見て、食の安全性に危機感を抱くようになった。
まず「1日に必要な野菜が取れる」という表示はトリックだと指摘する。
厚生労働省が、健康を維持するには成人1日当たり350g以上の野菜を取ることを推奨しているのだが、「その数字を基に、1日に必要な野菜350g分を計算上、入れたということであって、野菜350gを取った場合の栄養素が入っているわけではない」
野菜350gを取った場合、ビタミンCを45mg、カルシウムを114mg、カロテンを8.6g取れると換算して比較。
「ビタミンCやカルシウムなどの摂取はあまり期待できない(35銘柄中、水準に達したのは2銘柄)」
「カロチンは十分なものがいくつかあるが、ほとんど含まないものもあった(35銘柄中、水準に達したのは8銘柄)」
栄養素がない野菜ジュースを飲んでも気休めにしかならない。そこにあるのは飲んだ人の“満足感”だけである。
安部さんは「特に『濃縮還元』タイプのものは、栄養素がほとんどない」と教える。その製法はこうだ。
まず野菜は世界各国から輸入される。野菜の原産地を見られるQRコードがパッケージに記載されている商品や、メーカーのホームページで公開している商品もある。
「基本的に、メーカーは値段が安ければ世界中どこからでも集めてきます。だいたい15カ国ぐらいだが、中国産もある。となると気になるのは残留農薬のリスク。今のところ、輸入時の検査で違反はないが、何か問題が起きたときに、どの国のどの野菜が原因だったのか追跡できるのか不安が残る」
それらの野菜を加熱して6分の1の体積に濃縮。ケチャップのようなどろどろの“濃縮ペースト”を冷凍して、日本に輸入する。体積が6分の1だから、運賃も6分の1になるというわけだ。
この“濃縮ペースト”に水を加えて元に戻したものを「濃縮還元」と呼ぶ。国内で戻せば「国内製造品」と表示していい。
野菜ジュースのパッケージに「濃縮還元」「国内製造品」と書いてあったら、消費者は「安心、安全。体にもよさそう」と思うだろう。
だが、「この方法だと、香りはもちろん、ほとんどの栄養素が失われてしまう。食物繊維は飲みにくくなるので、あらかじめ取り除いている。メーカーによっては香料やビタミンC、ミネラル、カルシウムなどの食品添加物で補っています」。
つづく
http://news.livedoor.com/article/detail/9306026/
>>1
■安全性に疑問のある香料も、一括表示!
この香料がくせものだ。
化学的に合成された香料は3200以上あり、それらを組み合わせて作る。
たとえば、イチゴの香料なら、酪酸エチル、乳酸エチルアルデヒド、リナロール、アセトフィノン、アルデヒドなど20種類以上を混ぜて、天然に近い香りを作る。
「フルーツ飲料系のみならず、野菜ジュース、缶コーヒー、お茶に至るまで、さまざまなドリンクに香料は使われている。作れない香りはない」と、“食品添加物の神様”と呼ばれた安部さんは断言する。
問題は、メーカーがどんな香料をどれだけ使っているのか、消費者に知る術がないことだ。何百種類使っても「原材料名」には「香料」の一括表示でOKなのである。
これがもし上記のような合成香料の名前がずらずら表示されていたら、消費者は買うのをためらうのではないだろうか。中には安全性に問題のある香料もあるが、一括表示では避けようがない。
したがって、「香料」の表示があるドリンクはすべて買うべきでないということになる。しかし、多くのドリンクに香料が使われているからやっかいだ。
一括表示が許されているものは、ほかに「調味料」「乳化剤」「pH調整剤」「酸味料」「苦味料」など14種類ある。
「それを隠れみのにして、メーカーが何をどれだけ入れていることか。メーカーにとっては非常に便利な表示です」と明かす。
では、ビタミンCの添加物はどうか。これはアスコルビン酸である。
「アスコルビン酸、クエン酸、りんご酸、フマル酸は、ほとんどが中国産。日本の公定基準に合わせて作っているでしょうか」と疑問を投げかける。
■野菜で貧血を起こす!
こうした添加物以上に安部さんが問題視するのは、野菜ジュースに含まれている硝酸態窒素だ。野菜に取り込まれる硝酸態窒素が国際的に問題になっているという。
「硝酸態窒素を大量に摂取すると、体内で亜硝酸窒素になります。これは血液中のヘモグロビンが酸素が取り込む前に酸素を取ってしまうので、貧血を起こす。アメリカでは、ほうれん草の裏ごしスープを離乳食として赤ちゃんに与えたところ、酸欠状態になり、全身が青くなった。そこから『ブルーベビー病』と呼ばれています」
硝酸態窒素が野菜に取り込まれる原因は、窒素系(アンモニア態)の肥料を大量に与えすぎること。これが土壌の中で硝酸態窒素に変化し、それを野菜が取り込む。本来、野菜が成長する過程で硝酸態窒素はアミノ酸、たんぱく質に変わっていくのだが、野菜を早取りすると硝酸態窒素のまま残ってしまう。
「EUの基準では硝酸態窒素は野菜100g当たり0.2~0.3gですが、日本には基準がなく、現段階で規制もされていない。日本の水道水の基準は1リットル当たり10mgだが、その2~18倍の量が市販の野菜ジュースから検出されたという民間の分析報告もある。メーカーはきちんと硝酸態窒素の含有量を公開してほしい」
野菜ジュースの“健康神話”を根底から疑ってみる必要があるだろう。
つづく
>>21
■コーヒーフレッシュは「ミルク」ではない
さて、コーヒーフレッシュである。安部さんは食品メーカーと一緒に、まさに開発していた。
「コーヒーフレッシュは何からできているでしょうか」と講演で質問すると、ほとんどの人が「ミルク」や「生クリーム」と答える。「そんなものは入っていない。植物油と水と食品添加物からできています」と、作り方を教えると一様に驚くという。
まず植物油と水を混ぜる。水と油は分離するので乳化剤を入れる。すると混ざって白く濁る。さらに、とろみをつけるために増粘多糖類(一括表示)を入れて、カラメル色素で薄く茶色にすると、いかにもクリームのようになる。そこにミルクの香料(一括表示)を入れて、日持ちをさせるためにpH調整剤(一括表示)を入れて出来上がり。
「普通のミルクや生クリームをコーヒーに入れると、ほわっと上がってくるでしょう。あの上がり方を再現するのが難しかったなあ。1年かかったよ。でも簡単に元は取れた。原価が安いし、外食系企業がぼんぼん買ってくれたからね」
コーヒーフレッシュの正体は添加物だらけの“ミルク風油”だった。
「ミルクがなぜ常温で置きっ放しでも腐らないのか、ちょっと考えたらおかしいと思うはずだけどね」と安部さん。
おかしいと思わない消費者の感覚こそが、おかしいのかもしれない。
引用元: http://ai.2ch.sc/test/read.cgi/newsplus/1412248532/
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